再生医療

新しい選択肢”再生医療”について

再生医療とは、「細胞の力」を活用し、失われた機能を取り戻すことを目的とした治療法です。
身体が本来持つ修復機能や自己治癒力を高め、疾患の緩和に役立ちます。従来の治療法と比較しても安全性が高く、これまで治療が難しいとされてきた病気やけがにも新たな可能性をもたらします。
この再生医療は、人間だけでなく、犬や猫を対象とした獣医療の分野でも取り入れられています。
自分自身や他の動物の細胞を体外で培養し、病気やけがの治療に活用することで、新たな選択肢を提供します。しかし、再生医療は決して万能な治療法ではありません。まずは適切な診療や治療を行い、それでも改善が難しい場合に新しい選択肢として再生医療を選ぶ事が出来るようになりました。
わが子や大切なペットの治療の選択肢のひとつとして、再生医療を検討してみませんか?

再生医療とは

『ペットの再生医療』とは、お薬でもなく、手術でもなく、患者自身(自家)あるいは他の健康な子(他家)の身体の細胞を用いる治療法です。
患者自身の自己治癒能力を引き出す新しい治療法で、難治性の脊髄疾患(術後の後遺症なども含め)や抗癌剤を使用しないがん治療など、従来治せなかった病気が治るようになってきていると世界中で注目され、研究されている治療法です(近年では、iPS細胞でも注目を集めました)。
当院でも、治療法の一つとして飼い主さまにご提案しております。
ご質問などありましたらお気軽にご相談ください。

幹細胞を使用した再生治療

動物の体には、さまざまな器官や臓器などに変化(分化)する細胞が存在します。
この細胞は幹細胞と呼ばれ、幹細胞療法とは、この細胞を体外で培養し、イヌやネコの体に戻してあげることで、失われた臓器や怪我の再生を行う治療法です。 幹細胞療法では、2種類の幹細胞を利用します。ひとつは骨髄に含まれる骨髄液中に存在する骨髄幹細胞、もうひとつは皮下脂肪の中に含まれる脂肪幹細胞です。骨髄や皮下脂肪由来の幹細胞は、骨や、軟骨、筋肉や心筋細胞、そして血管を形作る細胞に分化することが知られています。
幹細胞療法は、これらの分化する能力を利用することで、自分の細胞から必要な器官や臓器を「再生」させる治療法なのです。

再生医療が適応できる疾患例

犬の場合

消化器疾患 慢性腸症
肝胆膵疾患 肝炎、膵炎
血液疾患 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
免疫介在性血小板減少症(IMTP)
非再生性免疫介在性貧血(NRIMA)
赤芽球癆(PRCA)、再生不良性貧血
(AA)
内分泌疾患 糖尿病
泌尿器疾患 慢性腎臓病、急性腎障害
神経疾患 椎間板ヘルニア
非感染性髄膜脳脊髄炎
外傷性脊髄損傷
骨・関節疾患 関節炎
(変形性関節症・免疫介在性多発性関節炎)
【血小板】変形性関節症
皮膚疾患 アトピー性皮膚炎、
天疱瘡(尋常性、落葉状)
眼科疾患 乾性角結膜炎
【血小板】乾性角結膜炎、角膜潰瘍

猫の場合

消化器疾患 慢性腸症
肝胆膵疾患 胆管肝炎、膵炎
血液疾患 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
内分泌疾患 膵炎続発性糖尿病
泌尿器疾患 慢性腎臓病、急性腎障害
呼吸器疾患 喘息
神経疾患 非感染性髄膜脳脊髄脳炎、外傷性脊髄損傷
骨・関節疾患 関節炎
(変形性関節症・免疫介在性多発性関節炎)
皮膚疾患 天疱瘡(尋常性、落葉状)
口腔疾患 慢性口内炎
感染症 猫伝染性腹膜炎
※wet型のみ

犬 組入基準一覧表

慢性腸症

  • 慢性の消化器症状が3週間以上続いている。もしくは、低アルブミン血症が認められる
  • 腸炎以外に慢性消化器症状を引き起こす明らかな原因が認められない
  • 消化管に臨床上明らかな異常(感染症・異物・腫瘍・イレウスなど)が認められない
  • 12ヶ月以内に実施された病理組織学的検査により消化管粘膜の慢性炎症が明らかである
  • 慢性腸炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより、既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

肝炎

  • 下記の所見などから、綜合的に肝炎と判断されるもの
    ①3ヶ月以上続く肝酵素上昇
    ②感が胃疾患が除外されている
    ③肝臓に明らかな悪性腫瘍や構造異常が観察されない ④過去にステロイド剤や免疫抑制剤治療を実施し、肝酵素値や臨床症状の改善を見たことがある
    ⑤肝生検による病理組織所見(実施が望ましい・必須ではない)
    ⑥高ビリルビン血症が認められる
  • 肝炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤など)
    ②副作用の出現などにより、既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

膵炎

  • 膵炎の症状(嘔吐・食欲不振・上腹部痛・活動性低下・脱水など)がある
  • 以下のうち1項目以上を満たす
    ①犬膵特異的リパーゼ(Spec cPL):200μg/L以上
    ②V-LIP:160U/L以上
    ③スナップ・cPLにて陽性所見が得られる
    ④画像検査(超音波・CTなど)により膵炎を支持する所見が見られる
  • 以下の既存治療のうちいずれか1つ以上実施され、改善しない
    ①疼痛管理
    ②制嘔吐
    ③血漿製剤
    ④低分子ヘパリン
    ⑤タンパク分解酵素阻害薬
    ⑥抗生物質
    ⑦抗炎症剤
    ⑧輸液療法
    ⑨経腸栄養

免役介在性溶血症貧血(IMHA)

  • 血液検査にてPCV30%以下であり、いずれか1項目を満たす
    ①血液塗抹検査にて球場赤血球を認める
    ②クームス試験陽性
    ③赤血球自己凝集反応陽性
  • 当該疾患以外の貧血の可能性が除外済
    例)腫瘍・慢性炎症・全身性エリテマトーデス・バベシア症・レプトスピラ症・出血・タマネギ中毒 等
  • 免役介在性溶血症貧血と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免役抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤 等)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

免役介在性血小板減少症(IMTP)

  • 血小板数が50,000μl未満である
  • 当該疾患以外の血小板減少の可能性が除外済
    例:偽性血小板減少症・全身性エリテマトーデス・バベシア症・エーリキア症・DIC・出血・薬物中毒 など
  • 免役介在性血小板減少症と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤など)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す
  • 12ヶ月齢以上

非再生性免役介在性貧血(NRIMA)

  • 診断時、血液検査にてPCV30%以下であり、白血球・血小板の減少は見られない
  • 血液検査にて、赤血球の再生像がみられない
  • 当該疾患以外の非再生性貧血の可能性が除外済み
    例:慢性疾患・鉄欠乏性貧血・薬物中毒・細菌感染 など
  • 非再生性免役介在性貧血と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤など)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

慢性腎臓病

  • IRISステージ分類に則り、慢性腎臓病と診断された症例
  • 以下標準治療のうちいずれか1つ以上が実施され。改善しないIRISステージⅠ~Ⅳの犬
    ①脱水管理・体液補正
    ②食事療法
    ③薬剤管理
  • 物理的な尿路閉塞の可能性が無い

赤芽球癆(PRCA)

  • 診断時、血液検査にてPCV30%以下であり、白血球・血小板の減少は見られない
  • 血液検査にて、赤血球の再生像がが見られない
  • 当該疾患以外の非再生性貧血の可能性が除外済み
    例)慢性疾患・鉄欠乏性貧血・薬物中毒・細菌感染
  • 赤芽球癆と診断され、以下の1項目を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤など)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す
  • 骨髄検査にて赤芽球系細胞が無い、もしくは非常にごく少数前赤芽球および好塩基性赤芽球のみが見られ、異形成および線維化が認められない
  • 12ヶ月齢以上

乾性角結膜炎

  • 乾性角結膜炎の臨床症状(膿性眼脂・結膜充血・角膜色素沈着/血管新生など)があり、STI1が10mm/min以下である
  • 乾性角結膜炎を引き起こす他の原因が除外されている
    例)先天性の涙腺や眼瞼の異常、顔面神経麻痺、薬剤の影響など
  • 乾性角結膜炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②点眼薬の仕様が困難、副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

糖尿病

  • 以下の症状がある
    ①血糖値の持続的上昇
    ②高血糖に伴った糖尿の出現
  • 高血糖・尿糖の原因に繋がる基礎疾患・状態が除外済み
    例)副腎皮質機能亢進症・腎疾患・発情など
  • 糖尿病と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい

急性腎障害

  • 以下の診断基準を満たし、急性腎障害と診断された症例 ①IRISの急性腎障害のグレード分類において、グレードⅠ以上に該当する
  • 以下のいずれかの急性腎障害に該当する症例
    ①虚血または中毒が原因である可能性が高い
    ②体液補正(点滴・薬剤投与・透析など)が実施されている、または実施予定

椎間板ヘルニア

  • 椎間板ヘルニアを示唆する症状(後肢または前後肢麻痺)がある、神経的検査で異常がある
  • 歩行不能
  • 画像検査(CT、MRI検査など)より歩行障害の主因が椎間板ヘルニアと判断される
  • 椎間板ヘルニアと診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

非感染症髄膜脳脊髄炎

  • 非感染症髄膜脳脊髄炎を疑う臨床症状がある
    (元気/食欲不振・てんかん発作・連動失調・失明・意識レベルの低下・性格変化など神経学的欠損症状)
  • 好発犬種
    壊死性白質脳炎:
    ヨークシャテリア・チワワ・パピヨン・シーズー・マルチーズ
    壊死性髄膜脳炎:
    パグ・シーズー・マルチーズ・ポメラニアン・ペキニーズ・チワワ
    肉芽腫性髄膜脳炎:
    トイプードル・テリアな種 など
  • MRI検査所見にて脳脊髄炎を疑う所見が得られている
    ・壊死性髄膜脳炎:抗GFAP自己抗体陽性
    ・CSF中にリンパ腫や悪性組織球症を疑う腫瘍細胞が認められない
    ・感染性脳脊髄炎を示唆する所見が認められない
  • 非感染性髄膜脳脊髄炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

外傷性脊髄損傷

  • 外傷性脊髄損傷を示唆する症状(後肢または前後肢麻痺など)があり、神経学的検査で異常がある
  • 外傷を受けたと推察される明らかな経緯がある
  • 画像検査(CT検査・MRI検査)により神経学的異常の主因が外傷性脊髄損傷と判断される
  • 以下のいずれかの外傷性脊髄損傷に該当する症例
    ①-1、骨格の以上を伴う外傷性脊髄損傷
    ①-2、画像検査上で明らかな骨格の変位があり、外科的な整復を行っても、症状の改善が乏しい
    ②-1、骨格に異常がない外傷性脊髄損傷
    ②-2、画像検査上では骨格に異常がないものの、挫滅や血腫などによる脊髄の生涯が示唆される

変形性関節症

  • 跛行、活動性低下といったOAを示唆する症状がある
  • X線検査によりOAを示唆する所見
    (間接腫脹・骨棘増生・軟骨下骨の硬貨)がある
  • 免役介在性関節炎を疑う所見(CRP上昇、発熱など)がない
  • 変形性膝関節症と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療(NSAIDs・運動管理・栄養管理など)の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい

免役介在性多発性関節炎

  • 免疫介在性関節炎を疑う所見(CRP上昇・発熱・跛行等)がある
  • 関節炎の誘因となる明らかな他の基礎疾患が無い
    基礎疾患例:重度な感染症・胃腸炎・悪性腫瘍
  • X線検査でびらん所見がある。もしくは非びらん性であるが関節炎を示唆する所見(関節液の増加や軟部組織の膨張)がある
  • 免役介在性多発性関節炎と診断され以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤 など)の硬貨が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい

アトピー性皮膚炎

  • アトピー性皮膚炎以外の掻疼性皮膚疾患が除外されている(皮膚感染症・食物アレルギー・ノミアレルギー・行動学的問題による皮膚掻破行動など)
  • 以下の8項目のうち、5項目異常が合致する(Favrot.C.et.al 2010)
    ①3歳以下の発症
    ②保母室内飼育
    ③ステロイド反応性の痒み
    ④慢性・あるいは再発性酵母菌感染症
    ⑤前肢に病変
    ⑥耳介に病変
    ⑦耳輪縁に病変なし
    ⑧腰背部に皮疹なし

天疱瘡

  • 原発性皮膚感染症が否定される
  • 病理組織学的検査で天疱瘡を支持する所見が得られている
  • 凍結切片を用いた蛍光抗体直接法により、皮膚からの自己抗体が検出されている
  • 天疱瘡と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤 など)の硬貨が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

再生不良性貧血(AA)

  • 骨髄生検にて病理検査を実施し、骨髄低形成が確認され、かつ線維化が無い。もしくは骨髄吸引検査にて細胞診で異形成所見が見られない
  • 血液検査にて好中球数 1500/μl未満・PCV30%未満(Hb10g/dl以下)・血小板数 50,000/μl未満のうち2つ以上を満たし、かつ網状赤血球数 60,000/μl以下
  • 当該疾患以外の汎血球減少症の可能性を除外済み
    例)セルトリ細胞腫・全身性エリテマトーデス・バベシア症・エーリキア症・薬物中毒など
  • 再生不良性貧血と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤 など)の硬貨が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す
  • 12ヶ月齢以上

猫 組入基準一覧表

慢性腸症

  • 慢性の消化器症状が3週間以上続いている。もしくは、低アルブミン血症が認められる
  • 腸炎以外に慢性消化器症状を引き起こす明らかな原因が認められない
  • 消化管に臨床上明らかな異常(感染症・異物・腫瘍・イレウスなど)が認められない
  • 12ヶ月以内に実施された病理組織学的検査により消化管粘膜の慢性炎症が明らかである
  • 慢性腸炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより、既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

胆管肝炎

  • 下記の所見などから、綜合的に肝炎と判断されるもの
    ①3ヶ月以上続く肝酵素上昇
    ②感が胃疾患が除外されている
    ③肝臓に明らかな悪性腫瘍や構造異常が観察されない ④過去にステロイド剤や免疫抑制剤治療を実施し、肝酵素値や臨床症状の改善を見たことがある
    ⑤肝生検による病理組織所見(実施が望ましい・必須ではない)
    ⑥高ビリルビン血症が認められる
  • 肝炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤など)
    ②副作用の出現などにより、既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

膵炎

  • 膵炎の症状(嘔吐・食欲不振・上腹部痛・活動性低下・脱水など)がある
  • 以下のうち1項目以上を満たす
    ①犬膵特異的リパーゼ(Spec cPL):200μg/L以上
    ②V-LIP:160U/L以上
    ③スナップ・cPLにて陽性所見が得られる
    ④画像検査(超音波・CTなど)により膵炎を支持する所見が見られる
  • 以下の既存治療のうちいずれか1つ以上実施され、改善しない
    ①疼痛管理
    ②制嘔吐
    ③血漿製剤
    ④低分子ヘパリン
    ⑤タンパク分解酵素阻害薬
    ⑥抗生物質
    ⑦抗炎症剤
    ⑧輸液療法
    ⑨経腸栄養

免役介在性溶血症貧血(IMHA)

  • 血液検査にてPCV30%以下であり、いずれか1項目を満たす
    ①血液塗抹検査にて球場赤血球を認める
    ②クームス試験陽性
    ③赤血球自己凝集反応陽性
  • 当該疾患以外の貧血の可能性が除外済
    例)腫瘍・慢性炎症・全身性エリテマトーデス・バベシア症・レプトスピラ症・出血・タマネギ中毒 等
  • 免役介在性溶血症貧血と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免役抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤 等)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

慢性腎臓病

  • 血小板数が50,000μl未満である
  • 当該疾患以外の血小板減少の可能性が除外済
    例:偽性血小板減少症・全身性エリテマトーデス・バベシア症・エーリキア症・DIC・出血・薬物中毒 など
  • 免役介在性血小板減少症と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤など)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す
  • 12ヶ月齢以上

膵炎続発性糖尿病

  • 診断時、血液検査にてPCV30%以下であり、白血球・血小板の減少は見られない
  • 血液検査にて、赤血球の再生像がみられない
  • 当該疾患以外の非再生性貧血の可能性が除外済み
    例:慢性疾患・鉄欠乏性貧血・薬物中毒・細菌感染 など
  • 非再生性免役介在性貧血と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤など)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

急性腎障害

  • IRISステージ分類に則り、慢性腎臓病と診断された症例
  • 以下標準治療のうちいずれか1つ以上が実施され。改善しないIRISステージⅠ~Ⅳの犬
    ①脱水管理・体液補正
    ②食事療法
    ③薬剤管理
  • 物理的な尿路閉塞の可能性が無い

喘息

  • 診断時、血液検査にてPCV30%以下であり、白血球・血小板の減少は見られない
  • 血液検査にて、赤血球の再生像がが見られない
  • 当該疾患以外の非再生性貧血の可能性が除外済み
    例)慢性疾患・鉄欠乏性貧血・薬物中毒・細菌感染
  • 赤芽球癆と診断され、以下の1項目を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい(例:コルチコステロイド・免疫抑制剤・ヒト免疫グロブリン製剤など)
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す
  • 骨髄検査にて赤芽球系細胞が無い、もしくは非常にごく少数前赤芽球および好塩基性赤芽球のみが見られ、異形成および線維化が認められない
  • 12ヶ月齢以上

非感染性髄膜脳脊髄炎

  • 乾性角結膜炎の臨床症状(膿性眼脂・結膜充血・角膜色素沈着/血管新生など)があり、STI1が10mm/min以下である
  • 乾性角結膜炎を引き起こす他の原因が除外されている
    例)先天性の涙腺や眼瞼の異常、顔面神経麻痺、薬剤の影響など
  • 乾性角結膜炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②点眼薬の仕様が困難、副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

外傷性脊髄損傷

  • 以下の症状がある
    ①血糖値の持続的上昇
    ②高血糖に伴った糖尿の出現
  • 高血糖・尿糖の原因に繋がる基礎疾患・状態が除外済み
    例)副腎皮質機能亢進症・腎疾患・発情など
  • 糖尿病と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい

変形性膝関節症

  • 以下の診断基準を満たし、急性腎障害と診断された症例 ①IRISの急性腎障害のグレード分類において、グレードⅠ以上に該当する
  • 以下のいずれかの急性腎障害に該当する症例
    ①虚血または中毒が原因である可能性が高い
    ②体液補正(点滴・薬剤投与・透析など)が実施されている、または実施予定

免役介在性多発性関節炎

  • 椎間板ヘルニアを示唆する症状(後肢または前後肢麻痺)がある、神経的検査で異常がある
  • 歩行不能
  • 画像検査(CT、MRI検査など)より歩行障害の主因が椎間板ヘルニアと判断される
  • 椎間板ヘルニアと診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

猫伝染性腹膜炎(FIP)※wet型に限る

  • 非感染症髄膜脳脊髄炎を疑う臨床症状がある
    (元気/食欲不振・てんかん発作・連動失調・失明・意識レベルの低下・性格変化など神経学的欠損症状)
  • 好発犬種
    壊死性白質脳炎:
    ヨークシャテリア・チワワ・パピヨン・シーズー・マルチーズ
    壊死性髄膜脳炎:
    パグ・シーズー・マルチーズ・ポメラニアン・ペキニーズ・チワワ
    肉芽腫性髄膜脳炎:
    トイプードル・テリアな種 など
  • MRI検査所見にて脳脊髄炎を疑う所見が得られている
    ・壊死性髄膜脳炎:抗GFAP自己抗体陽性
    ・CSF中にリンパ腫や悪性組織球症を疑う腫瘍細胞が認められない
    ・感染性脳脊髄炎を示唆する所見が認められない
  • 非感染性髄膜脳脊髄炎と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい
    ③再発を繰り返す

天疱瘡

  • 外傷性脊髄損傷を示唆する症状(後肢または前後肢麻痺など)があり、神経学的検査で異常がある
  • 外傷を受けたと推察される明らかな経緯がある
  • 画像検査(CT検査・MRI検査)により神経学的異常の主因が外傷性脊髄損傷と判断される
  • 以下のいずれかの外傷性脊髄損傷に該当する症例
    ①-1、骨格の以上を伴う外傷性脊髄損傷
    ①-2、画像検査上で明らかな骨格の変位があり、外科的な整復を行っても、症状の改善が乏しい
    ②-1、骨格に異常がない外傷性脊髄損傷
    ②-2、画像検査上では骨格に異常がないものの、挫滅や血腫などによる脊髄の生涯が示唆される

慢性口内炎

  • 跛行、活動性低下といったOAを示唆する症状がある
  • X線検査によりOAを示唆する所見
    (間接腫脹・骨棘増生・軟骨下骨の硬貨)がある
  • 免役介在性関節炎を疑う所見(CRP上昇、発熱など)がない
  • 変形性膝関節症と診断され、以下の1項目以上を満たす
    ①既存治療(NSAIDs・運動管理・栄養管理など)の効果が乏しい
    ②副作用の出現などにより既存治療の継続が難しい