犬アトピー性皮膚炎の治療法は?

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犬アトピー性皮膚炎の治療法は?
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1、ステロイドの全身療法
即効性があり、急性悪化期に最も効果的です。
肝障害や副腎抑制などの副作用の可能性があるため長期的な投与を必要とする場合は定期検査をすべきであり、可能であれば他の薬剤への変更や外用剤の併用を検討してできる限りの減薬を目指します。2、シクロスポリン全身療法
免疫抑制作用を持ち、痒みや皮膚の苔癬化を改善させる効果があります。ステロイドよりも作用点が絞られており、副作用が比較的少ないです。
生じやすい副作用は嘔吐、下痢などの消化器症状です。十分な効果が得られるまで1ヶ月程度かかるため、ステロイドと併用させる形で開始して、ステロイドを漸減していくことが多いです。
症状が改善すると投与間隔を開けることができる点がメリットです。3、オクラシチニブ(アポキル)
即効性をもち、作用点が絞られていて比較的副作用が少ないことがメリットです。
炎症を抑える効果は弱いので重度の外耳炎を伴っている場合や苔癬化などの慢性化した病変には単独での使用は不向きです。4、外用療法
全身性の副作用が少ないことがメリットです。
局所的な痒みの管理や慢性化して苔癬化を起こした皮膚には特に有効です。
外用剤を塗布することでわんちゃんが気にして痒み行動が悪化する可能性があることがデメリットですが、散歩前に塗るなどの工夫により許容してくれる子もいます。
クリーム、ローション、スプレーなどさまざまなな剤型があり、皮膚の状態やわんちゃんの性格、オーナー様の生活スタイルなどを考慮して選択します。
副作用としてステロイド外用剤の長期頻回の塗布により皮膚の萎縮を起こす可能性があります。